雨漏りの原因
それでは、雨漏りはどのようにして起きてしまうのでしょうか?
雨漏りの原因の中でも多いものをランキングして、雨漏りを引き起こす原因とそれらのメカニズムについて、簡単にご案内いたします。
- 1,異なる部材の取り合い部や外壁のクラックなどからの浸水
- 2,防水紙や防水テープなどからの施工不良による浸水
- 3,雨樋からの目詰まりによる浸水
1異なる部材の取り合い部や外壁のクラックなどからの浸水
最も多いのが外壁のクラック(ひび割れ)や異なる部材の取り合い部 (例えば、サッシと外壁の間の隙間など)から、直接雨水が侵入してしまうケースです。木造家屋や鉄骨造などは、防水紙や防水テープ、板金やコーキングの不具合により侵入した雨水が柱や梁などを伝わり屋内に漏水していきます。 コンクリート造の雨漏りは、コンクリートスラブの床で広範囲に水が溜まってしまい、爆裂現象やヘアークラックが生じている場所から屋内に漏水する場合もあることから、浸水箇所と漏水箇所が予想もつかないほど離れているケースもあります。
2防水紙や防水テープなどからの施工不良による浸水
経年劣化などで屋根瓦や外壁材も水を全く通さないとは限らないため、 長雨が続くとじわじわと内部に雨水が回るのは避けられません。本来であれば、 外壁の内側に雨水が回ってしまっても、防水紙やルーフィング、 防水テープや板金を正しく施工していることで、水は内部に侵入することなく外に排出してくれます。しかし、間違った施工をしてしまうと、 防水紙の内側に雨水が回り込み、結果屋内に漏水してしまうのです。
3雨樋からの目詰まりによる浸水
普段では清掃しにくい雨樋に落ち葉などがたまり、そこから目詰まりを起こすことによって雨漏りが発生します。雨樋が本来の役目を果たしている (雨水が流れている)間は、まったく問題ないのですが、目詰まりを起こしたことによってあふれ出た雨水が行き場を失い、通常では想像もつかない 部分に水が流れるのです。そしてそこから雨水が侵入し、 屋内へと漏水すると考えられます。